明石「旧安藤家住宅」の保存支援
公益財団法人新井財団が歴史的建造物助成事業に選出
屋根や外壁修繕などに247万円助成
公益財団法人新井財団(理事長・新井太郎)は、令和7年度に募集していた歴史的建造物等保存修復助成事業について、明石市の「旧安藤家住宅」補修事業など全国5つの事業を選出しました。
同事業は、「日本の美意識を後世に継承する」をテーマに、国指定の文化財以外の建造物(歴史的町並保存地区を含む)のうち、保有・継承・管理している地方自治体、及び日本国内の非営利団体(宗教法人、公益財団法人、学校法人等)に対して助成する制度です。観光地や名跡に限定せず、自治体と地域が一体になって保存活動に取り組んでいる事業を支援しています。
今回は18件の申請があり、当財団の選考委員会(委員長、後藤修・元工学院大学理事長)による審査の結果、5カ所の事業に対し計16,416,000円の助成を行うことを決めました。

「旧安藤家住宅」補修事業(兵庫県明石市)
旧安藤家住宅は、明石港西部の材木町に所在し、大正11年(1922)に明石の実業家であった平野家によって建てられました。昭和初期に安藤家の所有となり、昭和40年代まで住宅として使用されてきました。明石市は終戦までに幾度も空襲を受け、市街地の多くを焼失しましたが、本住宅は当時の安藤家が町内会長を務めていたこともあり地域住民の消火活動によって焼失を免れました。
建築当時の姿を良好にとどめた市内では数少ない大正期の和洋折衷建築物であり、その歴史的価値が評価され、令和7年(2025)7月には主屋、離れ、土蔵が国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。
しかしながら、本住宅は道路に面しており、建築部材の破損や落下防止など安全管理の面からも早急な修繕が望まれています。同市や大学、一般社団法人すまい研と連携した町歩きや歴史情報の発信拠点としての活用されることが計画されています。
今回の補修事業では、樋の復旧と屋根の修繕、外壁の漆喰等の左官修繕、中庭の整備を実施。安全管理および活用の観点から、国登録有形文化財の登録外である新しい塀の部分に非常口が新設される予定。
新井財団7年度助成採択事業
旧日夏村役場改修事業
滋賀県彦根市日夏町 助成額1,330,000円
熊谷市指定有形文化財「常光院本堂」茅葺屋根葺替修理事業
埼玉県熊谷市上中条 助成額4,000,000円
奈良県指定有形文化財(建造物)海神社本殿建造物保存事業
奈良県宇陀市室生大町 助成額5,536,000円
信岡家住宅東蔵保存活用事業
広島県福山市新市町戸手 助成額3,080,000円
旧安藤家住宅補修事業
兵庫県明石市材木町 助成額2,470,000円
公益財団法人新井財団について
昭和60年に設立。令和6年度より、社会経済の発展と文化財の保護を図り創造的で豊かな社会生活の実現と我が国の文化の発展に寄与することを目的として、歴史的建造物及び街並みの保存及び活用に関する文化財分野への助成を行っています。
安藤家住宅、写真素材についてのお問い合わせ先
明石市市民生活局文化・スポーツ室
〒673-0846 明石市上之丸2丁目13-1
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事務局長 上原

